粘弾性測定装置で計測したデータを解析
UBM-V3 Rheo Station E1500
Windows対応
概要(粘弾性測定機の真価を最大限に引き出す優れた解析ソフト)
  • UBM-V3 Rheo Stationは、粘弾性測定装置を使って収集した粘弾性測定データを解析するための解析ソフトウェアです。
  • 粘弾性測定装置が出力したデータを読み込んで、表やグラフとして表示する他、様々な加工・解析処理を行うことが可能です。
  • UBM-V3 Rheo Stationが表示出力する様々な解析結果を参照することで、様々な試料の粘弾性特性や周囲環境条件に対する反応傾向を読み取り、材料開発やトラブルシューティングに役立てることができます。
  • 一般的な表計算ソフトや汎用データ処理ソフトに比べて、より専門的なデータ処理関数やパラメーター設定機能が組み込まれているので、より高度な解析を手軽に行うことができます。
特長
  • リアルタイムモニター
  • 粘弾性測定装置と連結した制御用パソコンでUBM-V3 Rheo Stationを実行すれば、粘弾性測定装置が出力するデータをダイレクトに読み込み、画面上に表やグラフで表示することができます。
  • 表示内容を参考に、制御パラメータを調整したり、測定の中止を判断することも可能です。
  • 加工と解析
  • 粘弾性測定装置が出力したデータをファイルとして保存しておくことで、制御用パソコンや自席のパソコンにインストールしたUBM-V3 Rheo Stationでデータファイルを呼び出して読み込むことで、詳細なデータの参照や、様々な加工処理、解析処理を行うことができます。
  • 主な加工・解析処理内容
  • マスターカーブデータ生成、活性化エネルギー、緩和スペクトル、流動評価、緩和弾性率、ガラス転移温度、架橋密度、誘電率
  • 比較検討
  • UBM-V3 Rheo Stationでは、複数の異なる測定データファイルを同時に読み込み、対比させて表示出力することも簡単にできます。
  • 例えば、材料開発の際、3通りの配合で作った試料A、B、Cについて、同様の測定を行い、それぞれに測定データファイルを保存した場合、A,B,Cの3つの測定データファイルを同時に読み込んで、グラフに出力することで、どの試料が最適な状態になっているか。など、判断することができます。
  • また、品質管理の点では、基準データと抜き取り検査のデータを比較して検査を行うことも可能です。
  • 他社製測定装置のデータも活用可能
  • レオロジー社製粘弾性測定装置の出力データについては自動コンバート機能を用いて変換し、UBM-V3 Rheo Stationで利用することができます。
  • 他社製測定装置のデータも、CSVデータ形式に変換することでUBM-V3 Rheo Stationに取り込むことができるようになります。
  • ネットワーク環境で測定機器を統合
  • UBM-V3 Rheo Stationは、一般的なファイルの概念で情報をやり取りするので、測定装置に連結した制御用パソコンをネットワーク化し、ファイル共有を行えるように設定しておけば、様々な測定装置の出力データを、自席から呼び出して取り込み、複合的な解析を行えるようになります。
主な機能
  • UBM-V3 Rheo Stationは、汎用的に利用される基本機能と、試料の特性や評価目的に応じて利用されるオプション機能を組み合わせてカスタマイズする方式のパッケージソフトウェアとして提供しています。
  • 基本機能
  • リアルタイムモニタリング機能
  • 測定装置が出力する測定データを取り込みながら、表やグラフとして表示します。
  • マスターカーブ生成機能
  • 数回に分割して条件範囲を変えながら測定した数回分の測定データから、1つの合成曲線(マスターカーブ)を作り出すことが出来ます。
  • シフトファクター(Log-αT)の解析
  • 温度及び周波数依存性の弾性率曲線を重ね合わせて作製するマスターカーブに寄与する関数。温度の異なるそれぞれの周波数依存性を基準温度の曲線に重ねる際に必要なシフト量。温度とシフト量の関係から試料の温度依存性を知り、活性化エネルギーを求めることで試料の分子運動の状態を評価。
  • Excel連携機能
  • UBM-V3 Rheo Stationで、表やグラフの内容を整えた後は、簡単な操作でMicrosoft Excelにデータを転送することが可能。Excelという汎用的なソフトを使ってレポートを完成させることができるので、関係者への情報提供の為の提案書や報告書の作成が便利になります。
  • 作表機能
  • 測定データから情報を取り出しながらセミオートで表を作成します。
  • 項目の編集や最大値、最小値のマーキングなども簡単な操作で行えます。
  • グラフ描画機能
  • 様々な解析モジュール(オプション機能を含む)を利用して処理したデータを、グラフ表示することができます。
  • グラフ編集機能(重ね書き出力)
  • 最大10回分の測定データを重ね合わせ、1枚のグラフとして表示することができます。
  • 過去のデータや複数の試料の測定データの比較検討に便利な機能です。
  • 測定中のデータをリアルタイムに重ね合わせていくことも可能なので、測定時の異変を速やかに認識することが可能です。
  • グラフ編集機能(Tg温度検出)
  • 描画したグラフのデータからガラス転移温度(Tg)を検出し、グラフにプロットします。
  • 重ね書き機能と併用し、複数のデータのガラス転移温度を見比べることで、様々な情報を読み取ることが可能になります。
  • グラフ編集機能(最大・最少値検出)
  • 描画したグラフのデータから最大・最少値を選び出し、グラフにプロットします。
  • 3Dグラフデータエクスポート機能
  • 複雑な3Dグラフを描画できるグラフデータを、Microsoft Excelにデータ転送し、Excelの画面上に三次元グラフを表示させる機能です。
  • レオロジーの評価では、温度/周波数/弾性率測定値など、3次元でデータを理解しなければならないことも度々あります。
  • この様な時に、UBM-V3 Rheo Stationは、解析モジュールとExcelを連動させることで、複雑な3Dグラフを簡単な操作で、しかも綺麗に表示することを可能にしました。
  • 簡単操作支援機能
  • 測定データの読み込みからグラフ表示まで、画面に表示される説明を読みながら、マウス操作やパラメーターの入力を行うことで、誰にでも簡単に処理を行えます。
  • グラフの軸設定や、マーカーの色の変更、ラベルの追加など、グラフを見やすくするための様々な調整を行えるように設計されています。
  • グラフのエリア内にマウスカーソルを持っていくとガイドラインが表示されるので、微妙な位置関係の確認が楽に行えます。またその場所のデータの値をテキスト表示することもできます。
  • オプションで追加可能な解析モジュール
    様々な解析を行う機能モジュールを提供しています。
  • 角速度/剪断速度変換(Cox-Merz)
  • 活性化エネルギー解析I
  • シフトファクターと温度の関係から求まる、分子が運動するために必要なエネルギー。
  • 分子運動の状態を知り、分子の結合状態、転移温度、転移速度などを評価。
  • 活性化エネルギー解析II
  • 温度及び周波数依存性曲線のtanδピークと温度の関係から求まる、各転移温度で分子が運動するために必要なエネルギー。
  • 各転移温度における分子の運動状態を評価。
  • 緩和スペクトルの解析
  • 動的弾性率のマスターカーブを試料の応力緩和挙動として求めた、緩和時間分布のマップ。
  • 非結晶性高分子の分子量の大きさ、分子量分布の均一性を相対的に評価。
  • 緩和弾性率の解析
  • 試料にひずみが生じた瞬間に貯える弾性エネルギー。本来応力緩和測定において、検出不可能である瞬間エネルギーを緩和スペクトルマップから積分演算により求める。
  • 瞬間弾性エネルギーを基点とした緩和挙動から正確な緩和弾性率を導く。非結晶性高分子の構造解析評価。
  • データコンバート機能
  • レオロジー社製粘弾性測定装置の出力データを、UBM-V3 Rheo Station用に変換
安心サポート
  • 国内メーカーによる純国産製品なのでサポートもスムーズ。
  • 取扱説明書や導入時のテクニカルレクチャーもわかりやすく丁寧です。
Windows対応
  • UBM-V3 Rheo Stationは、Windows用のアプリケーションソフトです。
    対応するWindowsや必要なCPU能力、メモリ容量などはお問い合せください。