概要
  • 固体物質の表面に液体物質を塗布すると両者の界面に濡れが生じ、固体表面に液相膜が形成される。
  • 液相膜に粘着性物質が含まれていると液相膜は固体物質との界面において粘着力の作用で接着する。
  • 液相の表面張力が低いほど固体表面と濡れやすい反面、液相膜の厚みは薄く形成され弱い粘着力になる。
  • 本装置の目的は液相膜の持つ表面粘着力を測定することです。固体物質の表面に接着した液相膜をその厚み方向へ一定速度で引っ張ることにより、 膜のひずみと応力の関係が求まります。
  • その関係から応力の最大値や引っ張り速度に対する応力の依存性などから物質の粘着力や応力緩和などをを評価することができます。

TA-500の特長・使い易さ
  • 測定機本体が小型、軽量のため、手軽に移動でき、設置も省スペースで済みます。
  • 引っ張り速度、接触荷重が任意設定であるため、それらの依存傾向を知ることが出来ます。
  • 試料の厚み、表面形状に応じて、接触子の直径や先端形状を選択することが可能です。
  • 加熱、冷却システムを用意しており、粘着力の温度依存性について評価できます。(オプション)
  • 測定データはパソコンに保存され、UBMデータ処理やエクセルによる作図、作表ができます。
用途
測定モード
タック  試料表面に押しあてた接触子(プローブ)を一定速度で引っ張る過程の応力測定。
1)室温における応力とひずみの関係:最大応力(粘着強度)
2)室温における応力とひずみの関係:傾斜(表面張力の関係)
3)温度と応力の関係:温度依存性
4)温度と速度の関係:速度依存性(応力緩和)
引っ張り
[オプション]
試料の両端を挟み、一端固定、他端を引っ張る過程の応力測定
1)室温における応力とひずみの関係:最大応力(引っ張り強度)
2)室温における応力とひずみの関係:傾斜(引っ張り弾性率)
圧 縮
[オプション]
ゴム状試料の表面に押しあてた接触子を一定荷重で圧縮する過程の測定。 1)室温におけるひずみと時間の関係:最大ひずみ
構成
  • 測定機本体
  • ①力計 ②距離検出 ③試料台 ④プローブ ⑤昇降機構
    ⑥力計アンプ ⑦演算回路 ⑧制御回路
  • パソコン
  • ①PC本体 ②液晶モニター ③データ処理ソフト ④制御ソフト
  • 測定治具
  • [標準付属]
     ①プローブ 直径φ5mm 先端平面
  • [オプション]
     ①プローブ 直径φ6~40mm指定 先端曲面指定 ②引っ張り
仕様一覧表
TA500-仕様表
温度範囲(℃) 室温[オプション]-10~70(ペルチェ) 室温~200(ホットプレート) 
荷重範囲(N) ±0.01~ 30
速度範囲(mm/sec) 0.01~ 10
測定間隔(sec) 0.01~100
試料形状(mm) 縦 10以上 横 10以上 厚み 10以下 [タック モード]
幅 5以下 厚み 2以下 長さ 30以下 [引っ張りモード]
縦 10以上 横 10以上 厚み 10以下 [圧縮  モード]
重量(N) 測定機本体 100
卓上スペース(m) 幅 0.2 奥行き 0.3  高さ 0.4
ユーティリティ 電源AC100V1φ15A